命名規則と特殊なデータ定義

データ項目を定義する際、任意の名前を決めることになりますが、命名規則に従って名前を決める必要があります。

COBOLの規格により違いはありますが、代表的な命名規則を下記に示します。


使用できる文字
 ・半角英数字
 ・半角ハイフン(-)とアンダーバー(_)
 ・日本語、全角文字(JIS-COBOLに限る)

データ項目名の長さ
 ・最大30文字まで

その他の規則
 ・予約語(MOVEなど)は使えない
 ・半角記号(ハイフン、アンダーバー)で始まる、または半角記号で終わる名前は使えない
 ・最低1文字の英字を含めないといけない(半角英数で作成する場合)
 ・日本語と半角文字を混ぜてはならない




特殊なデータ項目「FILLER」

FILLERとは、「無名の項目」を意味し、データ項目名を省略するときに指定されます。


FILLERの定義方法
レベル番号 FILLER PIC 型.

FILLERはデータ項目を拡張する場合に備えて、予備として使われることが多いです。



特殊なレベル

レベル番号はデータ項目の階層や従属関係を定義するための番号のことであり、1~49の範囲で表されますが、その範囲以外に「66」「77」「88」と言った特殊なレベルも存在します。

77どの集団項目にも属さない単独のデータ項目を定義するときに使用。他のデータ項目とは従属関係を持たない。
88条件名条件を定義する場合に使用。
66RENAMES(再命名)記述項を示すために使用。

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