環境部(ENVIRONMENT DIVISION)はCOBOLプログラムで2番目に記述する部になります。
環境部には、作成しようとしているプログラムを翻訳(コンパイル)するコンピュータ名や実行するコンピュータ名、さらに使用する環境変数の受け渡し情報やプログラムから読み書きするファイルの名前や種類などを定義します。
環境部に含まれる節と段落
下記は実際の記述例です。
000070 ENVIRONMENT DIVISION. 000080 CONFIGURATION SECTION. 000090 SOURCE-COMPUTER. MYCOMPUTER. 000100 OBJECT-COMPUTER. MYCOMPUTER. 000110 INPUT-OUTPUT SECTION. 000120 FILE-CONTROL. 000130 SELECT IN-FILE ASSIGN TO ID01 000140 ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL. 000150 SELECT OUT-FILE ASSIGN TO OD01 000160 ORGANIZATION IS LINE SEQUENTIAL.
翻訳するコンピュータ名(SOURCE-COMPUTER)や実行するコンピュータ名(OBJECT-COMPUTER)段落はプログラムの動作に影響することはない段落であるため、省略されることが多いです。
しかし、ファイル管理(FILE-CONTROL)段落などは影響があるのでファイルの入出力を行うのであれば、しっかりと記述する必要があります。
具体的な記述方法に関しては後の記事で紹介します。