データ部はCOBOLプログラムで3番目に記述する部になります。
これまでの部がCOBOLプログラムを作り上げていく上での事前準備のようなものと言え、ここからの部がプログラムを実際に作り上げていく箇所になります。
データ部では、入出力ファイルのレイアウト、データ項目(変数)、外部プログラムとのインターフェイス(引数)などプログラム上で取り扱う全てのデータを定義します。
環境部に含まれる節
作業場所節(WORKING-STORAGE SECTION)ではプログラム上で使用する全ての変数定義を行います。
連絡節(LINKAGE SECTION)は外部プログラムとのデータのやり取りに関する情報を定義します。(C言語でいう、main()関数の引数にあたります。)
また、COBOLでは入出力ファイルのレイアウトをファイル節(FILE SECTION)で明確に定義します。
他にも通信節とレポート節があります。
下記は実際の記述例です。
000180 DATA DIVISION. 000190 FILE SECTION. 000200 FD IN-FILE. 000210 01 IN-RECORD. 000220 03 IN-SYOHIN-CODE PIC X(6). 000230 03 IN-SYOHIN-NAME PIC X(30). 000240 03 IN-SYOHIN-TANKA PIC 9(8). 000250 WORKING-STORAGE SECTION. 000260 77 WRK-COUNT PIC 9(2). 000270 LINKAGE SECTION. 000280 REPORT SECTION. 000290 SCREEN SECTION.
各節にはそれぞれ段落があります。
具体的な記述方法に関しては後の記事で紹介します。