コーディングフォーマット

COBOLでは、プログラムをコーディング(記述)していく上でのコーディングルールが定められています。
プログラム作成者はそのコーディングルールに従ってコーディングを行っていく必要があります。


1行は80文字以内、その80文字の中で、5つの領域に分けてコーディングをしなければなりません。
それぞれの領域には何を記述するのかが定められています。


コーディングフォーマット
COBOLコーディングフォーマット

上図のように、1行80文字以内にし、行内では「一連番号領域」「標識領域」「A領域」「B領域」「見出し領域」という5つの領域に分けられます。



一連番号領域

先頭から6文字分を「一連番号領域」と言います。
一連番号領域にはプログラムの行番号を6桁の数字で記述します。
記述する行番号は「000010」や「000100」からスタートし、一行ごとに10、もしくは100ずつ加算していくのが一般的な書き方となっています。
ただし、最近のコンパイラはこの一連番号領域を無視するので、番号が正しく昇順に並んでなくても問題とはなりません。
そのため全行「000000」としたり、何も書かずにスペースで埋めてしまう書き方もよく見られます。



標識領域

先頭から7文字目を「標識領域」と言います。
標識領域には、その名のとおり、8文字目以降に何が書かれているのかを空白または記号で示します。

記号内容
空白この行がCOBOLプログラムのコードであることを示す。
*この行がコメント行(翻訳しない行)であることを示す。
/COBOLソースコード印刷時における改ページ行であることを示す。(この行は翻訳されない)
前行からの継続であることを示す。


A領域

先頭から8~11文字目までを「A領域」と言います。
各部の開始宣言(IDENTIFICATION DIVISIONなど)、節や段落の宣言、データ項目のレベル番号をこの領域の先頭から書き始めます。



B領域

先頭から12~72文字目までを「B領域」と言います。
手続き部の命令文や作業領域のレベル番号などを記述します。



見出し領域

先頭から73~80文字目までを「見出し領域」と言います。
見出し領域は、翻訳対象外の領域であり、プログラムの修正日や修正者名などのコメント的な記述を行います。

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