コーディングルール

COBOLでは、コーディングするにあたり、1行は80文字以内で書き、その80文字の中で5つの領域に分けられるということを前回の記事で紹介しましたが、他にも細かいルールがいくつかあります。


ピリオド(終止符)

COBOLでは、部、節、段落の宣言部、1つの命令文、命令ブロック(IF~END-IFなど)の終了をピリオドで示します。

ピリオド(終止符)


ハイフンによる行継続

COBOLでは、宣言文や命令文を記述できる範囲はA領域とB領域に限られています。
この制限があるため、計算式や文字列などが長くなってしまうような場合、桁数が足りなくなってしまいます。
そのような場合は、1つの文を複数行にまたがって記述することになりますが、上の行から継続していることをコンパイラに示さなければなりません。
その方法は、下図のように標識領域にハイフン(-)を記述し、A領域から前行からの続きを書いていきます。

ハイフンによる行継続


改行による行継続

1つの文を複数行にまたがって記述する方法には、標識領域にハイフンを記述する以外に、下図のように命令文の区切りで改行するという方法もあります。

改行による行継続


コメント行

先頭から73~80文字目までは「見出し領域」となっており、その領域にコメントを記述することができますが、たったの8文字では記述できる内容は限られてしまいます。
プログラムの処理内容など、長いコメントを書きたい場合は多いでしょう。
そのような場合には、行全体をコメント行にしてしまう方法が使われます。
行をコメント行にするには標識領域にアスタリスク(*)を記述します。

コメント行



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